魂格と人格の高さは必ずしも比例するわけではない。
魂は、前世の経験と成長度を引き継いでいる。そのため、例えば前世でたくさんの徳を積んでいると魂のレベルが高い状態で誕生する。
一方人格は、生まれ育った環境や時代によって後天的に身に着けるもの。人格とは、「その人特有の人間のありかた」である。わかりやすく、人柄と考えてもよい。
魂格は引き継がれるが、人格は後天的に身に着けるため、二つの高さは必ずしも比例するわけではない。
高い魂格で生まれてきたとしても、今回で身に着けた人格が主体性がなく人のせいばかりするような人物の場合、魂格を下げることになってしまう。
魂格と人格の関係は、宝石の原石と職人の腕の関係に似ている。
生まれたときにピカピカに近い原石(高い魂格)を持って生まれてきたものの、職人の腕がない(=低い人格)ため、まったく成長できないか、うまく磨けず傷を作り宝石の品質が落ちてしまう。
逆に低い魂格で生まれても、都合の良くないことにも感謝できるような人格の持ち主だった場合、魂格を着実に磨き上げることができるだろう。
高い魂格者は自身の内なる声(≒天の意思)に従いその軸を外さないので、高い魂格者の意思決定やコミュニケーションが、低い魂格を持つ者にとってばつが悪く感じることがある。すると低い魂格を持つ者は高い魂格者について、あの人は自分勝手だ、人の心がわからないのだ、などと評価してしまうこともあるだろう。
これはいわゆる波長が合っていない、もしくは価値基準が違うからお互いに居心地が悪いだけなので、人格の高さとはまた違った視点で見る必要がある。
高い魂格者は基本的に囚われていない。なにかの価値観にしがみついている人にとって、高い魂格者の言動は見ていて辛く、許せない気持ちになってしまう。もっとも、高い魂格者は合わないなら離れたらいいのにという具合であまり相手にせず超然的な傾向もあるので、それが一層魂格が低い者にとって面白くないのだろう。